2015年7月7日火曜日

New York State Bar Registration 2015-2016

New York 州裁判所の事務局から分厚い封筒が届いていて、何だろう?と思ったら2年ごとに更新する登録用紙と説明文が入っていた。
オンラインでも登録できるとなっている。

2年間の登録料は$375。大阪弁護士会(日弁連込み)の1ヶ月分くらい。
もっとも大阪弁護士会はほとんどの研修を無償で提供しているが、New York州の研修はほとんどが有料で、かつ年間取得単位も決まっているので、それも含めて計算しないと単純な比較はできない。

プロボノ活動の報告が新たに義務付けられている。米国外に居住していても報告義務の免除はない、と書いてある。

無償のプロボノ活動というと、日本では弁護士会の委員会がこれにあたると思う。
通常より低い金額での活動というと、法テラスの事件だろう。
およそ何時間の活動をしたか登録更新時に申告をする制度になっていた。

クレジットカードで決済して支払い終了。


2015年5月14日木曜日

New York Bar Exam が2016年7月からUniform Bar Examになります

New York州がUniform Bar Examを受け入れることになったことについて以下のようなNew York Sate Bar Association 会長声明がとどきました。

2016年7月から統一試験になるとのことです。


Office of the President
Dear Tomoko:
Uniform Bar Exam Will Replace New York Bar Exam
New York will adopt the Uniform Bar Exam beginning in July 2016, Chief Judge Jonathan Lippman has announced.
The decision by the state Court of Appeals, which oversees admission to the bar, makes New York the largest of 16 states requiring applicants to pass the Uniform Bar Exam (UBE). In addition, New York applicants will be required to take an online New York law course and pass a separate multiple choice exam with 50 questions specific to New York law.
In his Law Day address on May 5, the chief judge said the change ushers in "a new era of licensing lawyers to meet the challenges of our global world," making it easier for attorneys to be admitted to practice in multiple states.  "While the legal community has adapted to the reality of multi-jurisdictional and cross-border practice, the licensing process for attorneys in the United States has not."
Chief Judge Lippman originally proposed that the first UBE exam be administered in July 2015. He set a Nov. 7, 2014 deadline for submitting comments on the proposal. After the State Bar November 1, 2014 House of Delegates on Nov. 1 called for additional time to study the plan, he agreed not to implement the exam in 2015. He also extended the comment period to March 1, 2015, created a study committee and held public hearings.
"We raised a lot of concerns about the importance of testing on knowledge of New York law.  We had a lot of questions. We had a full hearing," said State Bar President Glenn Lau-Kee, adding the Association will monitor the new licensing process.
"Our big issue continues to be how to make sure that new attorneys are prepared to practice law in New York--both for the protection of the profession and the protection of the public," he added.  
For more information about the new UBE rule: 

Sincerely,

Glenn Lau-Kee, President

2014年11月10日月曜日

合格の知らせ

友人から、NY BARに合格したとの連絡を受けとった。登録に必要な50時間のプロボノ活動も福島の被害者救済弁護団に参加してクリアしているのであとは書類を整えて宣誓式に臨むだけとのこと。

日本に帰国してから受験をしたと知り、その努力とねばり強さに、あらためて彼女に尊敬の念を抱いた。

非居住者の宣誓式はAlbanyで行われる。1月のAlbanyは雪の中だろう。家族が観客席から見守る中、一人ずつ名前を呼ばれ、祝辞があり、厳かでいて華やいだ雰囲気だった。

暖かくして行ってらっしゃい。宣誓式を楽しんで。

NYSBA International Section Annual Meeting in 2014 (Wien)

2014年のNew York State Bar Association のInternational Section Annual Meeting はWien で開催されました。
 地元オーストリア、ドイツ、東欧の法律事務所からの参加者が多く、欧州の法制度についての知識を得ること以上に、このような機会がなければおそらく出会うことがなかっただろう人たちと知り合えたことが嬉しかったです。この会は、参加者が160名程度ということもあり、参加者同士がすぐに打ち解けて話しが弾みます。
初日のmeetingは午後からだったので午前中に街中心部を散策

オーストリア最高裁1階正面



















ウイーンの飴屋さんの特注金太郎飴。NYSBAの文字入り



初日の会場はホテルの会議室でしたが、2日目はドナウ川を越えて国連ビルで行われました。
国連ビル前

国連の会議場で記念撮影
国連における汚職防止への取り組みや、契約モデルなど、多くのテーマが準備されていました。

2013年12月12日木曜日

Same sex marriage in San Francisco.

今朝Facebookを見ると、San Francisco で弁護士をしているLL.M.の同級生が、marriage license を取得したと写真をアップしていた。
同性婚カップル。
ハンサムで、侠気にあふれていて、親切で商売上手。素敵な人が素敵なお相手を見つけたようだ。

Congratulations, Okan!  Happy Wedded Life!!




2013年11月1日金曜日

Sesonal Meeting of International Section of NYSBA in Hanoi, Viet Nam

10月23日から26日にかけて、ハノイで開催されたNYSBAのInternatioanl Section のSeasonal meetingに参加しました。

ここで講義を聞くと、CLE の単位になります。
内容の充実したsession が数多く開かれ、単位が必要なくても、国際取引に興味があれば、参加する価値があると思います。


講義だけでなく、昼食会、レセプション、夕食会も和やかな雰囲気の中、世界中から集まった大勢の弁護士との交流が楽しめました。

普段お目にかからない日本人の先生方から親しくお話をお伺いすることができるのも、こういう機会ならではという気がします。




Opera House, History Museum での夕食会も趣向をこらしたものでしたが、26日のHa Long Bay cruise と島の洞窟での昼食は、こんな場所が世界に存在したのか、という感がありました。

この大会では、New York のすごさ、底力を感じました。数百名の弁護士を世界中からハノイに集める力、インフラが不安定な場所でこれだけの会を滞り無く遂行してしまう事務方。ただただ感心していました。


 写真はHa Long Bay cruiseの船の飾り。


2013年9月19日木曜日

International Section of NYSBA

New York State Bar Association は強制加入団体ではないので(Californiaでは弁護士会に加入する必要があるとのこと)、入っても入らなくても弁護士の資格には影響をしないのだが、宣誓式の会場で入会受付をしていて初年度会費無料とのことだったので、とりあえず入会申請をした。
 会員となっているだけではつまらないので、委員会に参加することにした。委員会には有料のものと無料のものがある。
 一番関係がありそうなのでInternational Sectionに参加してみると、定期的に冊子が送られてくる。International Law Practicumは会員が投稿した論文集なのだが、ホットな話題となっている各国の法制度についての紹介がされており、面白い。

写真は2012年秋号だが、「アイルランドの知的財産権制度及び破産時の知的財産権ライセンスの扱い」というテーマの論文が掲載されている。

これを受け取った当時(2012年秋)には、どうしてアイルランドの知的財産権法が話題になるのかが今ひとつわからなかったが、その後、アップル社のアイルランド子会社と税金の問題が生じ、アイルランドの子会社に知的財産権を移転しているのが、税金対策の一つのスキームだということを知った。
論文を読み返すと、確かにアイルランドの法人税と知的財産権ライセンス契約による収入の扱いから説き起こしている。

アメリカでは有料サービスを利用すると、それに見合うものが提供される。

写真は定期的に送られてくるLaw Review  論文のほか最近の判例も紹介されている。