2011年11月23日水曜日

Security policy



試験当日に会場へ持ち込める物は極めて制限されている。http://www.nybarexam.org/Docs/secpolicy.pdf
これを見るとわかるように制限列挙なのだ。しかも所持品は1ガロンの容量の透明な袋1つにいれておかなければならない。Barbriでは試験前に袋を配布していた。なおこれとは別にLaptop bagの持ち込みは認められている。
電子機器はZero Tolerance Policy。デジタルの腕時計もだめ。

BOLEの所持品制限の告示はとりあえず言っているだけ、というレベルではなく、入り口で所持品検査をする。そのため初日に会場についたら既に大勢の人が会場前で列を作っていた。検査に時間がかかるようだ。以後早めに会場に着くようにした。中で待っている方が外で並んでいるよりましだ。

ボールペンは黒が青のみ。それも筆記試験のある初日のみ。マークシート試験の2日目は筆記具はNo.2 pencilのみ。初日が終わってからホテルで注意書きを読み返してこれに気づいたので2日目はボールペンを持たずに行ったが、知らなかった人が結構いたようだ。所持品検査でひっかかったボールペンが、試験終了後出口付近の机の上にずらりと並べられていた。同種のペンが多いのでどれが自分のか見分けなんかつかないだろうな。
マーカー等のハイライトの持ち込みも禁止。Barbriの講師は、青のボールペンをマーカーとして使用すればよいと言っていたので試験前に準備した。なおCalifornia Barを受けた友人はCalifornia ではマーカーの使用が認められていると言っていた。

初日に入り口で本人確認をすると紙製のwristbandが渡され、2日間装着をしておくようにと言われる。以後は入場の際に腕を挙げて装着していることを示す。シャワーの際に破れたらどうしようと思ったが試験終了後に引きちぎるのがめんどうなほど丈夫な素材だった。ひきちぎると端がほつれるように切り目が入っている。 

Security Policyに違反した場合のpenaltyには当該試験の無効だけでなく、将来の試験資格の剥奪、Character and Fitness committee への報告等が並んでいる。手続きでトラブルのが一番怖かったので試験終了の合図と共に筆記具から手を離し、以後一切疑われるような動作はしないようにしていた。2日目の午前の試験終了後、答案提出のために通路に並んでいたとき、ふと見るとアジア系らしき女性がまだ答案を書いている。一体何をしているのかと呆然と見ていたらproctorが来て鉛筆を置きなさい、と指示した。彼女が鉛筆を置いて立ち上がろうとしたらproctorは動かないで、委員会に報告をします、と言っていた。
アジア系はルールに対してルーズなところがあるのだろうか?
その日の午後の試験では試験終了の合図と同時に全員起立を指示された。

この試験後、日本の大学入試で携帯でカンニングをした人がいるとのニュースを見た。試験会場に携帯の持ち込みができるというのに驚いた。規則がいいかげんなのか入り口の所持品検査がいかげんなのか。持ち込ませていて使わないか試験監督に受験生を見張れと言うのに無理がある気がするが。それとも日本では携帯はいついかなるときも肌身離さないものという常識でもあるのだろうか?と思っていたら高校の先生が、入り口で受験生の持ち物検査ができるのか、などとコメントしているのを見てあきれた。さらにカンニングをした受験生を憐れみ、告訴した大学を批判する意見がでるにいたっては、アジア的なんだろうなと思う以外に理解のしようがなかった。きっと、ルール違反はアウトという正義の感覚は日本人の感性に合わないのだろう。

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