2012年4月6日金曜日

Legal Clinic


U.C. Hastingsは非情に狭き門ではあるが、LL.M.からJDへの移籍を認めている。クラスで一人だけ認められたのはCarmen (Peru)で、彼女はCal Barにも合格し、Californiaの法律事務所で働きながらJDのクラスにも出席していた。彼女から刑法のclinicの授業で指定されたThe Innocent Man(John Grisham)を読むよう勧められた。
 Law Schoolの本屋に行くと教科書売り場に行くと、この本の他に、Bill ClintonGivingも並んでいた。

どちらもお勧めである。
The Innocent Man を読んだときには、日本の刑事司法ではこんなずさんなことは起きないだろう、と楽観的に思ったのだが、昨今のニュースなどを見ていると、もしかしたら日本でも起きてるのかもしれない、と思う。再審請求の書面の説得力いかんによって同じ事件の共犯者の判決が明暗を分けることもあれば、係属部のスタッフの熱意とセンスの良し悪しによっても結果が違ってくることもあるのかもしれないということが丁寧な取材によって描かれている。
Givingはアメリカのある側面を表している。寄付、エコ、リサイクル、これらを支える多様なNPOの活動など、善意に満ちた力強い社会がそこにある。

ロースクールでこのような本に触れることができるのは素晴らしいと思う。日本の法曹を目指す人達にも是非一読をお勧めしたい。

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