CommencementのころBarBriから本が届いた?が友人たちの間で挨拶のようになっていた。New
York Bar courseは東部でのliveのcourseから1週間遅れで始まる。San
Franciscoでは5月25日火曜日(2010)から始まった。アメリカでは何かをするのに火曜日というのが多い。例えば選挙は火曜日。日曜日は教会に行かないといけないので、月曜に選挙地まで移動するから火曜日と聞いたように思うのだが、Barbriが火曜日にスタートするのはNew
York Bar Examが火曜に始まるからそこから逆算してのことだろうか? そしてBar
Examが火曜日というのは選挙日と同じ理由だからだろうか?
Barbriでは講義と宿題の予定表を配布してくれる。分厚い本が何冊も届いたが、半分は宿題の問題集だ。解説本が何冊か入っていたが講義の際、主に使用するのはノート用の本。これは各課目の重要事項をまとめてあるが、文章のところどころが空欄になっていて、講師がこの文章を読み上げるときに空欄を埋める方式になっている。受講生が寝ないように、かつ講師の説明の筋道を聞き間違わないように、との配慮だろうか?授業の後でこのノートをさらにコンパクトにしたメモを自分で作成してそれを試験直前に読み返すようにとの指示があった。分厚い解説書の方は深く知りたいときだけ読むようにとのことだった。
私にとっては英語のhearing
lessonみたいで楽しい。Barの勉強をしながらhearingも練習できる、一石二鳥のような講義。のはずなのだが、聞き損なうとやっかいだ。最初はMayかIrene
にノートを見せてもらっていたが、なぜか聞き落とす箇所はだいたい同じ。そこで近くに座っているnative
speakerたちにノートを見せてともらうことにした。
最初の週末の宿題MBE(The
multiple bar
examination)のtortの問題集で、各自ビデオの解説を見ておくようにとのことだったので、Stephanがleadershipを発揮し、みんなで一緒に宿題をしようと土曜日に図書館で集合する。このときのメンバーの母国はGermany,
Turkey, China and Japan.
最初は制限時間内に終わらないので長めに時間をとって解答し、ビデオを見ながら採点する。多分このメンバーは誰もtortの授業を聞いていなかったと思う。時に不可解な解説内容に自国の法規範と違うなどと文句をいいながら、それでも繰り返しているうちにtortの解答の要領がつかめるようになってきた。
その後宿題をこんな時間のかかる方法でする余裕がなくなったが、このときのメンバーはよく一緒に勉強していた。近くにいるとわからないことがあったら誰かに聞けるし、Stephanは分厚い解説書を読んで説明してくれるし。
Essay
questionの解答を書こうとすると言いたいことを表現するための適切な単語がすぐに出てこないことがわかった。特に民法になると日本語でまず解答を思いつき、それを表現しようとすると日本語が硬すぎて対応する英語の単語が思い浮かばない。そこで白紙のカードを100枚購入し使えそうな単語や表現などを書きだすことにした。その他、覚えておきたいことはどんどんカードに書いた。30分あれば1枚カードが作れるし、10分あればカードを取り出して読める。Barbriでもカードの作成は勧めており、Subwayでも取り出して眺めていること、と言っていた。どうして地下鉄で?とそのときは思った。今から考えるとsandwich屋さんか?いややはり地下鉄に乗っているときのことか?両方?
ノートをまとめ、カードを作り、宿題をする。時間はいくらでも必要で、カードを作る作業は飽きない。時間制限があり、試験のプレッシャーがあるのでいつもちょっと高揚した気分で楽しい。ときに勉強に疲れた様子のJDから、あなた2つ目のBarでしょう?既にひとつ受かっているからいいわねえ、と言われたりした。私にすればJDは英語に不自由してないからいいなあ、と思っていたのだが、言われてみればlawyerになれるかどうかがかかっている彼らに比べ、私は落ちたって日本の弁護士だ。もっとも落ちたくない、いや日本の弁護士として落ちるわけにはいかない、というプレッシャーはかかっている。受かって日本法の方が精緻で進んだ法であることを証明してやる。
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