NY
Barに登録するためにはBar
Examinationの他にMPRE(Multistate
Professional Responsibility
Examination)でNY州が要求する点数以上の点を取得しておく必要がある。http://www.ncbex.org/multistate-tests/mpre/ 要求される最低点は州によって異なる。NYは現時点でscore
85を要求している。http://www.nybarexam.org/TheBar/TheBar.htm#MPRE
MPREは3月、8月、11月の年3回実施され、いつ受験してもよいのだが、私が友人からもらった他大学のLL.M.向けNY
Bar Examination受験案内には3月の受験を奨めていた。実際、11月に受験しようとすると、まだlaw
schoolの生活に慣れていない時期に準備を始めることになり何かと気ぜわしい。
その点3月の受験だと、環境にも英語にも慣れてきて時間的にも気持ちの上でも余裕ができてきている。受講する課目にもよるのかもしれないが、春学期の方が秋学期よりずいぶん楽だったように思う。また3月の試験で点数をクリアしておけば7月のBarの受験までに心配事がひとつ減るし、点数がたりなかった場合でも8月に再度受験できる。1年で帰国予定の人もちょっと帰国を遅らせればよいだけだ。Bar
Examination
以前に外部の試験を受ける経験ができるし、マークシートの練習にもなる。制限時間内に全問回答するために問題文をどの程度の早さで読んだらよいかの感覚もつかめる。
さて、受験準備。試験の内容はProfessional
Responsibility(法曹倫理)でマークシート方式。2時間5分で60問。BarBriに早期にBar受験コースの費用を支払っておけばMPREの講義は無料となる。http://www.barbri.com/courseInfo/mpre/pricing.html?linktype=barbriLink&sitearea=null&pubarea=null&escrightbararea=null
San
Franciscoでliveの講義があるというので会場に行くとBrazil
のMarcia とUzbekistan のLiyaが最前列に座ってこっちこっちと手招きしている。講義の聴きとりに自信がなく、そのような者が目の前に座っていたら講師に悪いのでは、とつい遠慮しがちになるのだが、彼女たちは講義を理解するには最前列が一番よと最前列に座ることを勧めてくれたので並んで座る。
結果は正解。途中で後ろの方の席から聞こえにくいという声があがる。もっともこの苦情の後、講師が会場の中ほどまで移動したので、最前列は講師の背中側になり少し聴きとりにくくなった。
講義はliveだけでなくinternetでも配信されたが、liveでなくinternet
配信を選択したChineseの
Mayは聞き終わるのに実際の講義時間の3倍ほどの時間がかかったと言っていた。几帳面な彼女は聞き取れないと講義を止めて聞き直す。Internet配信の講義の利点は聞き直せることだが、これは欠点でもある。時間がかかり過ぎるのだ。MPREのように1課目だけならまだしも、Bar
Examのように課目数が多く講義の期間が数か月に及ぶ場合、この方法では間に合わない。性格にもよると思うが、私はinternet配信で講義を聞く場合でも聞き直さず、後でよほど気になったり問題集で疑問に思ったりしたところは参考書を読んだり友人に質問したりする方が効率的だと思う。
試験範囲には裁判官と検察官の倫理も含まれている。こういうのを見ると法曹一元だなあと思う。裁判官は任命のほかに選挙で選ばれることもあり、日本では考えられない状況の設問もある。もっとも講師は裁判官に関する設問は数が少ないのであまり気にするなと言っていた。
試験前、法曹倫理なので基本的なことを押さえておけばよいだろうくらいに気軽に考えていたが、本番では細かいことを問う問題が結構あり、閉口した。
検察官は被告人に有利な事実を隠してはならない。これが原則である。それなら検察官が被告人にアリバイがあるという手紙を受け取ったが、それが明らかに虚偽のアリバイだと思ったときには、その手紙は証拠請求すべきか?どうなんだろう?
MPREはBarBriの練習問題より本番がむつかしい、が定説のようである。
MPREのsample
questionsはこちら。
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